見た目から、もうおいしい
中華そば 麒麟(池袋)の昆布水つけ麺レビュー。人生初の昆布水つけ麺は、らーめん屋というより料理屋のような静かな空間で。コッテリ派だけど、こういうのもたまにはいい。
中華そば 麒麟(池袋)
昆布水つけ麺、というものを食べたことがなかった。
存在は知ってたし、調べたこともある。でもなんとなく「つけ麺はつけ麺でしょ」「スープに浸して食べるだけでしょ」みたいな感じで、積極的に足を運ぶまでには至らなかった。
ただ、写真だけはずっと気になってた。出てくるビジュアルが、なんか他のラーメンと違う。あのきれいさはなんだろう、と思いながらも行かずにいた。
今日、はじめて食べた。
中華そば 麒麟、池袋。
入った瞬間に「あ、ここ違うな」ってなった

お店に入ったとき、最初に思ったのが「らーめん屋っぽくないな」だった。
なんか、料理屋っぽい。うまく言語化できないんだけど、清潔感というか品があるというか。よくある繁盛店の、「回転率上げなきゃ」みたいなせわしなさがない。
静かで、落ち着いてる。
厨房も見えて、ちゃんと丁寧に作ってる感じがする。こういう雰囲気のお店って、それだけで期待値が勝手に上がってしまう。らーめん屋に来た、というよりちゃんとしたお店に来た、という感じ。いい意味で。
出てきた瞬間に笑ってしまった(いい意味で)
木のトレーに、青い器。
麺の上には海苔が2枚、チャーシュー、半熟卵、なるとっぽいもの、それからまるっとしたレモン。ぜんぶが丁寧に盛り付けられてる。
隣に小ぶりの器で、つけ汁。つやつやした濃いめのスープに、鶏か何か、やわらかそうなものが少し浮いてる。
見た目だけで「あ、当たりだ」ってなるやつ、これがそれだった。
「インスタ映え」を意識したっていう感じでもなくて、素材の色がそのまま出てる感じ。きれいだし、楽しい。食べる前から楽しいのって、それだけでいいことだと思う。
昆布水ごと口に入れて食べる、ということ
麺が昆布水に浸かってる状態で来る。
つけ麺だから「麺を出汁につけて食べる」のはわかるんだけど、昆布水の中で麺が泳いでる、というのが初めての感覚だった。
食べると、麺だけじゃなくて昆布水ごと口に入ってくる。そこにつけ汁の旨味が合わさる。「足し算」みたいな食べ方。一口ごとに昆布の旨味の濃さが少し変わる感じがあって、飽きない。
麺はつるっとして、わりと細め。コシはあるけど主張しすぎない。つけ汁を邪魔しない、という感じの麺。
つけ汁は鶏ベースっぽくて、醤油の色はしっかりついてるけど、飲んでみたら思ったより重くない。ちゃんと旨味はあるのに、後味がすっきりしてる。昆布水の淡さのおかげなのかな、たぶん。
トッピングも一個一個ちゃんとしてた。チャーシューは厚みがあって、噛むと脂がじわっと出てくる。半熟卵は黄身がとろっとしてて、麺と絡めて食べると旨い。レモンをつけ汁に絞ると、後半になるにつれてすっきり感が増してくる。この変化の仕掛けがよかった。
食べ方に自由度がある。最初はそのまま、途中でレモン、最後は少し昆布水をつけ汁に足して薄める、みたいな。一杯の中でいろんな表情があって、それが単純に楽しい。
コッテリ派なんだけど、これはこれでよかった
普段はコッテリが好きで、背脂だったり豚骨だったり、そういうのをよく食べてる。
だからこういうすっきり系のつけ麺を食べるとき、最初は「物足りないかな」と思ってしまう。
でも食べ終わったあと、満足してた。
おなかへの「ドン」っていう感じはないんだけど、口の中がすっきりしてて、食べた余韻がいい意味でちゃんと残る。コッテリのあとの「なんかドヨ〜ン」がない。胃が軽い。でもちゃんと食べた、という満足感はある。
コッテリばかり食べてると「こっちの幸せもあるんだよ」って気づかせてくれる感じ。こういうのも、たまにはいいな。
東京には昆布水つけ麺をやってるお店がほかにもあるらしい。せっかくだから、このジャンルをもう少し食べ歩いてみたいと思った。昆布水つけ麺の食べ比べ、なんか楽しそう。
昆布の旨味成分はグルタミン酸。水に昆布を浸けるだけで溶け出すため、加熱しなくても旨味が出るのが特徴。「水出し昆布だし」は家庭料理でも使われるが、それをそのまま麺に活かしたのが昆布水つけ麺のアイデアのベースになっている。
店舗情報
| 店名 | 中華そば 麒麟 |
| 住所 | 東京都豊島区池袋2丁目4−3 |
| アクセス | 池袋駅 徒歩数分 |
| 今回の注文 | 昆布水つけ麺 |
ぽん / 中華そば 麒麟(池袋)昆布水つけ麺
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